Kase's Diary

日記とかメモとか

オーストラリアでSIMアンロックした脱獄iPhoneを使ってきた

3月に8日ほどオーストラリア(主にタスマニア)を旅行してきました。


なんとしても現地で iPhone を使いたかったため、


ヤフオクで脱獄・SIMアンロック済みiPhoneを買って、
オーストラリアでTelstraのプリペイドSIMカードを買って、
なんとか iPhone を使ってくることができました。


ノウハウを書けるといいのですが、どちらかというとわからないことばかりだったというのが結果でして、ただ、「使えた」というのだけが成果です。

Softbankと契約しているiPhoneは海外では実質的にインターネットを使えない

Softbankと契約しているiPhoneを海外で使うと、定額料金が適用されないため、インターネットを使うと数日で数十万円かかります。このため、データローミングをOFFにしてデータ通信をしないのが常識です。


そのため、海外旅行先で iPhone を使うには、香港やオーストラリアのSIMフリーiPhoneを買うか、日本で買った iPhone を脱獄してSIMアンロックし、現地でSIMカードを手に入れて使うことになります。


乏しい知識で私が普段使っている iPhone を脱獄して万が一現地で使えなくなるといやだったので、別に1台買うことにしました。


Apple純正SIMフリーiPhoneについては、日本で手に入れるとなると、海外から輸入する他なく、9万円くらいかかります。
日本の中古 iPhone であればヤフオクで3〜4万円で買えるので、それにしました。

脱獄iPhoneを買って使う危険性について

ヤフオクで買うと決めてから旅行までの時間があまりなかったこともあり、自分で脱獄する自信がなかったため、脱獄済み iPhone を買いました。


しかし、ヤフオクで脱獄iPhoneを買って使うことについては、危険なので普通の人には勧められません。


売る人(もしくはその人に提供した人)に悪意があった場合、iPhoneに入力した情報を盗み出す仕組みを入れておけるなど、危険がたくさんあります。


例えば、利用しているサービスのID/パスワードや、Webに入力したクレジットカード番号などがばれてしまう可能性があります。


一応、今回のヤフオクの相手はヤフオクで生計を立てているような人だったので、何か仕掛けを入れておくようなこともないと思われましたが、だからといって安心はできないため、次の対策をしました。

  • 自分のパソコンに繋がない。専用の Apple iTunes アカウントを作成し、アプリは直接 Wi-Fi でダウンロードする
  • 個人情報・クレジットカード番号等は入力しない
  • 最悪、乗っ取られてもよいサービスのID/パスワードだけ入力する
  • メールは今回の旅行専用のアカウントを作成し、いつも使っているメールから転送する
  • 帰国したら、利用したサービスのパスワードを全て変更する

というところです。
もちろん、最初に root のパスワードは変更しました。


その iPhone で利用したサービスは

というところです。
アカウントを乗っ取られた場合の最大のリスクは、

  • 私になり済まして友人に詐欺目的のメッセージを送る
  • アカウントを削除されてしまう

というところでしょうか。(他にもっとリスクがあったら教えてください)


もちろん、今回は何の被害も無く、帰国後すぐにパスワード変更しました。


自分で脱獄する場合は「あらかじめ仕掛けられている」リスクは避けることができますが、外からハッキングされるリスクはあります。
そういう脱獄 iPhone に関する知識はこちらのブログ「Life is beautiful:iPhoneのJailbreakの危険性に関してひと言」が参考になりました。

オーストラリアの電話会社は Telstra を選択

オーストラリアには複数の電話会社がありますが、私が旅行したタスマニアでは Telstra 以外の会社は通じない観光地が多く、 Telstra 必須でした。


例えば家内の DoCoMo 携帯がアクセスしようとしていた Vodafone は、Hobart や Launceston 近郊では使えましたが、それ以外はまったく使えませんでした。Bicheno や Strahan でも使えなかったようです。
逆に Telstra は Cradle Mountain 近くの Dove Lake でも、Wineglass Bay Lookout でも使えました。すごかったです。
もちろん、観光地でも無く、人が住んで無いような場所では届きませんでしたが。


各社の電波のエリアは、このページ(GSM World)
http://www.gsmworld.com/roaming/gsminfo/cou_au.shtml
で調べることができました。

シドニーで Telstra のプリペイドSIMを購入

Telstra のショップは'T[life]'という名前です。


私はシドニー空港内のショップの地図をプリントして持っていったのですが、到着したターミナルとは別で、移動に時間もお金もかなりかかることがわかって、一旦あきらめました。もっと詳しく調べておくべきでした。
たまたま観光した Sydney Tower の近くにショップを見つけたので、そこに入りました。


Telstra のプリペイドSIMを使ってiPhoneを利用するための情報は以下のブログを参考にしました。


1) Connected, but Independent「シドニー1日目、紀伊国屋、iPhone用プリペイドSIM、めんや


2) GORONPA WEBLOGFactory unlocked iPhone(AU) + Telstra Pre-Paid SIM


上記ブログで得た知識で、ショップで以下のことを全てするつもりでした。


1) 30ドルのプリペイドSIM「SIM STARTER KIT」を購入
2) 店の人にアクティベートしてもらう(パスポート提示)
3) Telstra 側にやってもらう必要のある iPhone 利用の設定作業をショップの人から依頼してもらう
4) 30ドルで買ったうちの10ドルを使って、100MBまでの通信ができるオプション”browsepluspack10"を購入する


しかし、いきなり、
「システムがダウンしているのでアクティベートできない。直ったらやっておいてあげる」
とのこと。


購入手続き中にシステムが復旧したとのことであったが、すぐにはアクティベートできず、


「2時間くらいしたら使えるようになるはず」


と言われ店を出ることに。4)はもちろん3)ができたのかどうかもよくわからない状態。


その後何度か試してみたものの、やっと電話として使えるようになったのは10時間後くらいでした。
Telstra が悪いのか店で作業した人が悪いのかわかりませんが、2時間と言われていたのに10時間もかかり、やきもきしました。


#100#に電話することで、キー操作だけで4)の”browsepluspack10"は自力でできたのですが、それでもインターネット接続はできません。
('#100#'の使い方についてはショップで教えてもらいました。難しくは無いのですが、最初はちょっと不安になるI/Fでした)


英語がわからないこともあって、4〜5回コールセンターとやりとりしました。日本から twitter でアドバイスも頂いて、やっと脱獄 iPhone 側の問題であることがわかりました。
(もちろんこのときの日本とのtwitterのやりとりは脱獄してない方のiPhoneでやってました)


脱獄 iPhoneに特別に入れられていた設定アプリで「EDGE」を OFF にしてありまして、これを ON にすることでやっとインターネットが使えるようになりました。
なぜ EDGE が OFF にしてあったのかは、理解できていません。


また、旅行中、常に低速インターネット接続の Warning が出ていたので、3G 通信できていなかったのかもしれません。
ここも、よくわかっていません。


ただ、私の利用用途では特に通信が遅かったようにも思えず、不便はありませんでした。
データ通信したのは5日間で、通信料は送受信あわせて50MBでした。
”browsepluspack10"を2回購入したので、通話が10ドル分、データ通信が200MBまで、となったはずですが、データ通信は150MB余ったことになります。


たまにチェックした通信料からすると、Google Maps を多用したときは通信量が多かったようです。
ずっと助手席で iPhone + Google Maps でナビゲーションしていたら 200MB 使いきったかもしれませんが、あまり道に迷うことは無かったので Google Maps はほとんど使いませんでした。

最後に

今回の iPhone は一旦初期化し、次回は自分で脱獄して行こうかと思いますが、きっとその頃には正規の SIM フリースマートフォンを買っていそうな気がします。
ちょうど今、SIM フリー化の話題が盛んですね。複数のアプリを立ち上げっぱなしにできる Android も気になってます。